父親が4人いるという設定がまずおもしろいです。
主人公の由紀夫も文句を言いつつも、父親4人それぞれの教えを継いでおり、いざというシーンでうまく使っているところが、なんだか温かく、心強く感じました。
アットホームな感じなのかなと思いきや、主人公がトラブルに巻き込まれてゆき、しかもどんどん不穏な方向に進んでいく・・・
最後まで展開があり、飽きずに読める一冊でした!
■しののめ的 印象深い場面
小宮山家にて、由紀夫が監禁されてしまうシーン。
愛する息子を救うべく、父親たちは思いがけない方法をとります!
まずその方法に驚きました。
そして見事な伏線回収!!
このシーンまでの何気ないやり取りが活きてきています。
読んでいる中で、この父親たちなら絶対に由紀夫を救ってくれる!という信頼がしののめに芽生えていたため、ハラハラどきどきというよりは、安心感を持って読み進められました。笑
しののめは結末を知って安心しておきたい人間でして、
「この人死ぬのかな…?」みたいなハラハラ。
好きなのですが、死ぬと分かったうえで安心して読みたい・観たいとなるタイプなのです。
話が逸れましたが、次々と起こるトラブルを由紀夫なりに乗り越えていく面白さ、そして友人・父親たちとの絆を感じられる1冊でした。
追記:由紀夫の友人 鱒二 がどうしても好きになれなかった…笑
元凶がのほほんとしてんなよ!!と厳しめのしののめでした。
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