読書感想 「オー!ファーザー(伊坂 幸太郎)」

父親が4人いるという設定がまずおもしろいです。

主人公の由紀夫も文句を言いつつも、父親4人それぞれの教えを継いでおり、いざというシーンでうまく使っているところが、なんだか温かく、心強く感じました。

アットホームな感じなのかなと思いきや、主人公がトラブルに巻き込まれてゆき、しかもどんどん不穏な方向に進んでいく・・・

最後まで展開があり、飽きずに読める一冊でした!

しののめ的 印象深い場面

小宮山家にて、由紀夫が監禁されてしまうシーン。

愛する息子を救うべく、父親たちは思いがけない方法をとります!

まずその方法に驚きました。

そして見事な伏線回収!!

このシーンまでの何気ないやり取りが活きてきています。

読んでいる中で、この父親たちなら絶対に由紀夫を救ってくれる!という信頼がしののめに芽生えていたため、ハラハラどきどきというよりは、安心感を持って読み進められました。笑

しののめは結末を知って安心しておきたい人間でして、

「この人死ぬのかな…?」みたいなハラハラ。

好きなのですが、死ぬと分かったうえで安心して読みたい・観たいとなるタイプなのです。

話が逸れましたが、次々と起こるトラブルを由紀夫なりに乗り越えていく面白さ、そして友人・父親たちとの絆を感じられる1冊でした。

追記:由紀夫の友人 鱒二 がどうしても好きになれなかった…笑

   元凶がのほほんとしてんなよ!!と厳しめのしののめでした。

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