読書感想 「ゴールデンスランバー(伊坂 幸太郎)」

「読書を習慣化しよう〜」というゆるい目標のもと。

読んだ本の感想を綴っていきます。

ゴールデンスランバー 著者:伊坂幸太郎

とにかく伏線回収が凄まじい!!

伊坂幸太郎さんの作品は何冊か読んでみたけれど、今のところ一番好きです♪

総理大臣が爆破テロによって殺害される事件が発生。

その罪を着せられた「青柳雅春」の逃走劇。

青柳雅春はなぜ犯人に仕立てられたのか?

真犯人は一体だれなのか?

彼の冤罪は証明されるのか?

とにかく続きが気になり、読む手が止まらず一日で読破してしまいました。

導入部分だけを読むと、「へえ、青柳が犯人なのかあ。」とだけ思ってしまいましたが、

視点の主軸が変わると違った真実が見えてきました。

一部からの報道や情報を鵜呑みにして、偏見を持ってしまいがちですが、

様々な面から物事を推測することが大切だなと改めて学ばされました。

最も印象的な場面は、青柳の元カノにあたる「樋口 晴子」が青柳を支援するシーン。

2人の過去の思い出の場所に、捨てられていた車があることを思いつき、リスクを冒しつつも、車のバッテリーを交換しに行き、青柳の窮地を救います。青柳が殺人を犯すわけがないと信頼しての行動です。

その時に残したメモでのやり取りには感動しました。素敵なシーンです…

友人たちにも大きく助けられた青柳ですが、これを見て考えた事があります。

「同じ状況の友人がいたら信じて助けられるか?(匿ったり、警察に反抗したり)」

うーん…手放しで信じるのは難しい…。

数年会っていない友人であれば、恐らく信じられない。

1年以内に会っていた友人なら…、そんなことするわけないと思いつつも、やっぱり怖いかも…。

逆に赤の他人が無罪を主張していたらどうだろう。

これに関しては「何か言ってるわー」って他人事で見てしまうだろうな。

様々な視点で物事を視なければと書きましたが、ついつい自分の都合の良いように信じてしまう私たちにとっては、相当意識しないと難しいことなのでしょうね。

青柳には良き友人と協力者がいてよかったです。

「信頼と習慣」は強し。

青柳頑張れー!とハラハラどきどきしながら、「この場面は前のページで読んだあそこに繋がってたのかーーー!」というシーンが次々と出てきて本当に楽しかったです。

伏線忘れてしまうので一気読みがおすすめ!!

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